13. 単Ⅰ コマ1 – 定規ツールによる 2点透視・3点透視

アイキャッチ画像 原稿を仕上げるまで 単発投稿Ⅰ

定規ツールを使った 2点透視 での作画方法

パース定規を作成する方法は 二通りあります
定規ツールを使う方法 と メニューバーの【レイヤー】→【定規・コマ枠】→【パース定規の作成】から作る方法 の 二通りです

今回は 定規ツール を使った 2点透視 の パース定規 を作るところから解説していきます

定規ツール による 1点透視 の パース定規 の作成方法や 出来上がった パース定規 を操作するためのボタンの説明などは 前回の 12. 単Ⅰ コマ1 – パース定規 / 定規ツールによる1点透視 をご参照ください

パース定規の<br>お約束
パース定規の
お約束



最初にコマンドバーの 定規にスナップ と 特殊定規にスナップ を 必ずオン にしておいてくださいね

コマ1-26-1再説明

モノクロ で用意した原稿の レイヤー 1 (ラスターレイヤー) に 黒色で ざっくりと下絵を描き その後 レイヤープロパティ を開いて 効果 で レイヤーカラー を選択

レイヤーパレットに戻り 下書きレイヤーに設定 した後
不透明度のバーで調整して 描画の色を薄くして 下絵の準備を完了させます

コマ1-26-2

下絵が準備できたら
レイヤー 1 を選択した状態で レイヤーパレット上部にある 新規ベクターレイヤー のアイコンをクリックし レイヤー 1 の上に ベクターレイヤー(レイヤー 2) を1枚追加します

ここからは再度 インターフェイス を 淡色 にして 作業を進めたいと思います
インターフェイス(キャンバス全体の色) の変更方法は
メニューバーの【ファイル】→【環境設定】→【インターフェイス】で
カラー のところの 濃色 を ▽プルダウンで 淡色 に変更してOKをクリックします

2点透視 の パース定規 を作成する時は 定規が原稿からはみ出ることを考えて 先に原稿を縮小表示にしておきましょう
どのくらいはみ出るかは 3点透視 城 に 今回私が作成した 3点透視 の パース定規 の実際の様子を載せていますので ご参照ください

コマ1-29

ナビゲーターパレット にある ズームアウト のアイコンで 原稿を縮小しておきます

次に 新規で作った ベクターレイヤー の レイヤー 2 を選択した状態で
ツールバー の 定規(U) をクリックし
サブツール[定規] で パース定規 を選択します

コマ1-29-2

前回の 12. 単Ⅰ コマ1 – パース定規 … のおさらいになりますが
建物の両面を描くなど 線が最終的に集まる箇所である消失点が 2つ以上ある場合は 2点透視 や 3点透視 などを使います
今回の建物の場合 消失点 は2か所にあるので 前回の 1点透視 で ガイド線 を作成した時のやり方を 2回行って 合計4本の ガイド線 を作ることになる というわけです

コマ1-29-3

では 1本目の ガイド線 を作ります
レイヤー 2 (ベクターレイヤー)を選択していることを再度確認しておきます
1本目は 向かって右側の 建物の上部のライン です
右奥に向かって細くなっていくイメージで描くことになりますので
① 下絵の建物の上部の だいたいの傾き具合を確認しつつ 右の最奥の場所付近に目ぼしをつけて
② その場所を 1回だけクリック します

すぐにペンを画面から離すと 線が確定されてしまうので そのまま画面にペン先が触れている状態 でいてください

コマ1-29-4

すると クリックした場所に点が打たれ 点の両側に伸びるように 線が表示されます
これが後ほど 1本目の ガイド線 になります
まだペン先は画面から離しません
線はこの 点 を ゆ~っくりと移動させると じわじわと動くので 良さそうな場所にきたら ペン先を画面から離します

コマ1-29-5

1本目の ガイド線 が確定しました
このまま続けて 2本目の ガイド線 を作ります

2本目 のガイド線 は 向かって右側の 建物の下部のラインです

コマ1-29-6

1本目の ガイド線 の時と同じ レイヤー 2(ベクターレイヤー) を選択中なのを再度確認し
先ほどと同じように
① 下絵の建物の下部の だいたいの傾き具合を確認しつつ 最奥の場所付近に目ぼしをつけて
② 1本目の ガイド線 の上か ごく近い場所を 1回だけクリック します

コマ1-29-7

クリックした場所に点が打たれ 点の両側に伸びるように 線が表示されます
これが後ほど 2本目の ガイド線 になります
まだペン先は画面から離しません

線はこの 点 を ゆ~っくりと移動させると じわじわと動くので 良さそうな場所にきたら ペン先を画面から離します

コマ1-29-8

ペン先を画面から離したら 2本目の ガイド線 が確定し
すぐに パース定規 が配置された状態が表示されます
レイヤーパレット の レイヤー 2 には 定規のアイコンが付きます
キャンバスには アイレベル と
アイレベル上に消失点 と 2本のガイド線 が表示され
そして ここで 新たに アイレベルに対して垂直のガイド線 が追加されています

この アイレベルに対して垂直のガイド線 は 1点透視 と 2点透視 で作画する時に 自動的に配置されます
※ 3点透視 の場合は配置されません

続けて 3本目の ガイド線 と 4本目の ガイド線 を作っていきます

コマ1-29-9-1

3本目は 向かって左側の 建物の上部のライン です
① 下絵の建物の上部の だいたいの傾き具合を確認しつつ ②今度は アイレベル上の 最奥部分に近いと思う場所を 一回だけクリックします

コマ1-29-9-2

クリックした場所に点が打たれ 点の両側に伸びるように 線が表示されます

これが後ほど 3本目の ガイド線 になります
まだペン先は画面から離しません

点 をクリックしたまま線を動かし 良さそうな場所にきたら ペン先を画面から離します

コマ1-29-9-3

3本目の ガイド線 が確定しました
このまま続けて 4本目の ガイド線 を作ります

4本目 は 3本目の ガイド線 と アイレベル が交わっている消失点になるところ をクリックします

コマ1-29-9-5

すると 4本目 のガイド線 になる線が 表示されます
まだペン先は画面から離しません

向かって左側の 建物の下部のラインに沿って 線を調整し 良さそうな場所にきたら ペン先を画面から離します

ペン先を画面から離したら すぐに
2点透視 の パース定規 が出来上がります

コマ1-29-9-8

分かりやすいように 色分けしてみました

コマ1-29-9-10

後は これらのガイド線・消失点やアイレベルの位置 などを操作して より自分の描きたい感じに調整していきます

作成した 2点透視 の パース定規 を調整する

ツールバー の 操作 の サブツール[操作] で オブジェクト を選択して パース定規 のいずれかの線をクリックすると ガイド線を操作するボタンが表示されるので それらを操作して 調整していきます

2点透視説明

パース定規 を調整するための ボタン群を表示させる方法・ボタンの使い方 の詳細は 前回の 1点透視 で作成した内容と重複してしまいますので
12. 単Ⅰ コマ1 – パース定規 / 定規ツールによる1点透視. の パース定規の操作方法 をご参照ください
この画像では 〇で囲ってる線の交差部分が 上下ともに中心からズレていて このままではイビツな建物になるので この辺りも調整していきます

2点透視説明②

オレンジの〇で囲っているボタンで ガイド線 を上下に動かし 消失点 の位置をズラしながら調整してみました

アイレベル へのスナップの オン・オフ は 一点透視 の時のみ可能です
2点透視・3点透視 で作成した場合は アイレベル へのスナップのボタンは表示されません

現在は レイヤーパレット の レイヤー 2 で作業しています
1点透視 では このレイヤー上で 清書のペン入れをしますが 2点透視・3点透視 では 一枚 ベクターレイヤー を追加して そのレイヤーに描き込むようにします
定規を作成したレイヤー(ここではレイヤー 2)にも描き込み出来ないことはありませんが 上手くいきません

二点透視 ペン入れ

ということで ベクターレイヤー を追加して(レイヤー 3 ) ここにペン入れをしていきます

ペン入れの前に レイヤー 2 にある定規のアイコン上で右クリックして すべてのレイヤーで表示(A) にチェックを入れておいて下さい

これで レイヤー 3 にも定規が表示されて 定規に沿って描き込みが出来るようになります

2点透視ペン入れ

ペン入れをして 消しゴムや透明色のペン で修正して 2点透視 による 建物っぽいものの完成です

ベクターレイヤー での消しゴムの設定 なども
12.単Ⅰ コマ1 – パース定規 / 定規ツールによる1点透視 をご参照ください

以上が 定規ツールを使った 2点透視 での作画方法 になります

次は 定規ツールを使った 3点透視 での作画方法を解説します

定規ツールを使った 3点透視 での作画方法

単発投稿 Ⅰ の コマ 1 で描いた 城 の略図を 今回下絵として使用します
3点透視 の パース定規 を作る方法は 二つの 消失点 と 4本の ガイド線 を作るところまでは 2点透視 と同じやりかたになります

3点透視下絵

モノクロ で用意した原稿の レイヤー 1 (ラスターレイヤー) に 黒色で ざっくりと下絵を描き その後 レイヤープロパティ を開いて 効果 で レイヤーカラー を選択
レイヤーパレットに戻り 下書きレイヤーに設定 した後 不透明度のバーで調整して 描画の色を薄くして 下絵の準備を完了させます

その後 レイヤー 1 の上に ベクターレイヤー を1枚追加しました

下方が先細りになる絵は 俯瞰ふかん(高いところから見下ろすこと)で描くことになります

俯瞰ふかんで描くということは カメラのレンズの位置は上にある(カメラのレンズを下に向けている) ということになるので
アイレベルは 描くモノの上になります(12.単Ⅰ コマ1 – パース定規 / 定規ツールによる1点透視 参照)

3点透視説明①

絵に合わせて どんな ガイド線 が必要になるかを まず適当に描いてみます
画像の各線は 分かりやすいように色分けしています

まず アイレベル を 描くモノの上に配置します

このアイレベルの線から 下に向かってガイド線が伸びるので 下絵のそれぞれの辺をたどるように 線を アイレベルに向かって伸ばしていきます

また 画像の下絵では 縦線を真っすぐ描いていますが 俯瞰ふかんで描く場合は 実際には 線が垂直になることはありません(俯瞰ふかんでも側面が真っすぐに見えるような 特別な構造の建物 とかなら別ですが)
これらの線は 画像ではオレンジ色3の 3つ目の消失点から伸びるガイド線 にスナップして描くことになります

こうやって大まかに描いてみると アイレベル はもっと上になるな ということが分かります

ガイド線 の収束地点になる 消失点 は アイレベル上にありますが
定規ツールを使う方法では 1本目の ガイド線 を引いてからでないと アイレベルが表示されないのが ちょっと面倒なところです
実際に パース定規 を作っていく段階で アイレベル の場所は簡単に移動できますが 最初の1点のだいたいの場所のめぼしがつけば 1本目の ガイド線 を引く目安にはなるかと思います

もちろん こんな回りくどい方法をとらなくても 目分量で 1本目の ガイド線 から引き始めて 都度 アイレベル を動かして調整していっても全然OKです

定規が 原稿からはみ出ることを想定して キャンバスの原稿をかなり縮小してから 作業に入ります

3点透視説明②

上記の 2点透視 の パース定規 を作る要領で まず アイレベル上の 2か所の消失点 から伸びる 4本のガイド線 を作成します
作成中 ガイド線 が変な方向に出来る時がありますが 画像の赤丸で囲っているボタン で 簡単に方向転換できます
ボタンの表示・操作方法は 12.単Ⅰ コマ1 – パース定規 / 定規ツールによる1点透視 の パース定規 の操作方法 をご参照ください

やはり 予想より大幅に 定規が原稿からはみ出ました


次に 3か所目の消失点 と そこから伸びる 5本目・6本目 の ガイド線 を作っていきます

3点透視説明③

やり方は 1点透視 や 2点透視 のガイド線 を作る時と同じです

定規のアイコンがついた レイヤー 2 を選択しているのを再度確認してから
① だいたいの傾き具合を確認しつつ
② 線が収束する部分(消失点)に近いと思う場所を 一回だけクリックします

3点透視説明④

クリックした場所に点が打たれ 点の両側に伸びるように 線が表示されます

これが後ほど 5本目の ガイド線 になります

まだペン先は画面から離しません

点 をクリックしたまま線を動かし 良さそうな場所にきたら ペン先を画面から離します

3点透視説明⑤

5本目の ガイド線 が確定しました

このまま続けて 6本目の ガイド線 を作ります

① だいたいの傾き具合を確認しつつ

② アイレベル上の 線が収束する部分(消失点)を 一回だけクリックします

3点透視説明⑥

クリックした場所に点が打たれ 点の両側に伸びるように 線が表示されます

これが後ほど 6本目の ガイド線 になります

まだペン先は画面から離しません

点 をクリックしたまま線を動かし 良さそうな場所にきたら ペン先を画面から離します

3点透視説明⑦

ペン先を画面から離したら すぐに
3点透視 の パース定規 が出来上がりました

1点透視 では 定規のアイコンが表示されているレイヤー上で 清書のペン入れをしますが 2点透視・3点透視 では 一枚 ベクターレイヤー を追加して そのレイヤーに描き込むようにします
なので レイヤーパレットの レイヤー 2 の上に ベクターレイヤー を追加して(レイヤー 3 ) ここにペン入れをしていきます

ペン入れの前に レイヤー 2 にある定規のアイコン上で右クリックして すべてのレイヤーで表示(A) にチェックを入れておいて下さい
これでレイヤー 3 にも定規が表示されて 定規に沿って描き込みが出来るようになります

3点透視説明⑧

ペン入れをして 消しゴムや透明色のペン で修正して 3点透視 による 何かよく分からないもの?の完成です

ベクターレイヤー での消しゴムの設定 などは
12.単Ⅰ コマ1 – パース定規 / 定規ツールによる1点透視 をご参照ください

以上が 定規ツールを使った 3点透視 での作画方法 になります

図柄によっては 4点透視 5点透視 …と 消失点 を増やして作成することも可能です

今回は 定規ツールを使った 2点透視 と3点透視 での作画方法 を解説しました

次回からは パース定規を メニューバーの【レイヤー】→【定規・コマ枠】→【パース定規の作成】から作る方法 を解説していきます
私は こちらの方が簡単で お気に入りです

では 今回もお付き合いいただきありがとうございました

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